

既存の労働福祉会館および市営住宅の改築。低層階の健康福祉交流センターには、ラウンジや図書室、クリニックなどがあり、高齢化が進み福祉ニーズが高くなった街の核としての役割を果たす。上層階の住戸は1DK~3DKとして多様な居住者を受け容れる計画とし、住戸間にはエコスリットを設け、住戸の通風・採光環境の改善が図られている。広場に面して「まちの縁側」と名付けた軒下空間を設け、地域住民が気軽に訪れられるような構えとした。狭小な簡易宿泊所で過ごす地域住民にとっての「みんなの居間」として、変わりゆく地域ニーズに寄り添い、地域の核となる建築を目指した。
DATA
竣工:2019年5月
所在地:神奈川県横浜市
建築面積:1,630.34㎡
延床面積:7,693.58㎡
階数:地上9階 地下1階
構造:RC造 直接基礎
用途:公民館・事務所・診療所・公衆浴場・共同住宅
MEDIA
新建築 2019年8月号
建築技術 2019年12月号





