



この建物は、壁で囲われたイエと、ルーバーでくるまれたイエという二つのイエが組みあわされた形となっている。白い箱の中には、調理スペースが設えられ、その背面の階段を上っていくと、二つのイエが交差する浮遊感のある秘密の小部屋に出る。ルーバーが重なる向こう側に海が見え、ルーバーのトンネルを進んでいくと、海を眺めながらくつろぐためのスペースへといたる。皮膜の構成が切り替わり、さまざまな場面とアクティビティが浮かび上がる。人間のアクティビティを柔らかく包み込む皮膜としてのイエの提案である。
DATA
展示名:横浜トリエンナーレ2011連動企画 新・港村