



この住宅では、個人と食との距離感をテーマにしている。町屋の通り庭のようなスペースが平面の中央を横断し、その真ん中にキッチンが据えられ、通り庭に面して様々な行為や人に対応したスペースが並ぶ。ちょうど谷間に水が流れ集まるかのごとく、キッチンの置かれた通り庭に家族が集まる。キッチン上部は、光を通すファイバーグレーチングの格子天井で、明るく開放的で光に満ちた谷間である。格子天井からは、様々なものをつるすことができる。人々が群れ集うための広がりある床面と、そこでの活動に彩りを与える「もの」の置き場所の双方を担保するためのアイディアである。
DATA
展示名:エネルギーソリューション&蓄熱フェア06
期間・場所:2006/07/26-07/28 @東京ビックサイト